慢性膵炎と体重の減少  | ホーム |  心窩部・背痛・腹痛・放散痛(左肩)
今のところ膵臓に対する有効な薬というのは開発されていません。

フォイパン・FOY・フサン・ミラクリッドなど良く使われる蛋白分解酵素阻害剤も補助的な役割しか持ちませんし、消化酵素剤も消化を助ける補助をしてくれるだけです。

膵臓に休息を与えるためには、絶飲食が絶対的に必要になります。
こちらをごらんになっている皆様も絶飲食経験者の方が多いと思います。

絶飲食が必要な期間は膵臓の痛み具合と患者の回復力によるのですが、一般的に軽いと言われる症状でも3日間は点滴・絶飲食治療になります。

最近はデトックス (detox) やダイエットの手法として注目されている絶食ですが、我々膵炎患者が行うのは医師の管理下において行われる治療ですからまた意味合いが違います。

私は入院のたびに絶飲食を繰り返していますので、絶飲食なら3日くらい絶食のみなら1週間ていどは自宅でする事があります。もちろん絶飲食は脱水症状を呼びますので点滴等で水分・栄養分の補給をしていない場合は症状が悪化しますから医師の管理下で行うのが原則です。

ところで、この絶食ですがガラス張りの箱に入って栄養分の入っていない水のみで暮らすというルールで世界記録が競われています。毎日医師の検査があり、一定の健康状態をキープできていないとそこでストップがかかります。
これは、あるていど絶食になれると精神的に安定し体調も良くなるので自分の判断で続けていると危険な状態になるからだそうです。

世界記録は2008年2月10日、天津市の水上公園で李振家(リー・ジェンジア)さんが記録した57日間です。

近代医療では胃腸、膵・肝臓の物理的休養という他に、自律神経の調整という効果が認められているので、慢性型内蔵疾患に対する有効な事が分かっています。
保健適応療法なので、自律神経疾患の入院患者に対して絶食療法を行う大学病院は多くあります。
こちらは、膵炎患者の絶飲食とちがい水分は1日2リットルくらい摂取するようです。
絶食すると「気が狂いそうだ」とか「食欲を抑えられない」、「意欲が減退する」というのは精神障害の一部だそうです。他の国の人々や戦中・戦後を過ごした人々からみると現代病と言えるかもしれません。

膵臓に対する治療は1も2もなく膵臓を安静に保つことです。痛んでいる時に薬でごまかしても膵臓はドンドン加速度的に痛んで行きます。やばいと思ったら膵の安静を心がけましょう。
絶飲食して自己治癒力に頑張ってもらうしかないのが今の医学の限界です。

さて、入院された経験をお持ちの方は絶飲食の後に始まる、副食→膵臓食という期間があるのを御存知だと思います。
いきなり、絶食明けに普通食を食べるのは厳禁です。せっかく回復してきた膵にダメージを与えるだけでなく、他の消化器官もならし運転が必要なのです。
ダイエットで絶食のリバウンドを食らう人はたいていここで失敗するそうです。

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